補足説明

「私の陶芸Vol.3」には、写真と一緒に以下のような文章が載りました。

見づらいかと思うので、ここに全文を載せました。


掲載内容

イメージスケッチ

1日1枚は絵のイメージを紙に描き、スケジュール帳に貼っている。
日々の出来事などをSF調にアレンジする。


作陶のポイント

陶板を返す時は板で挟んで返すと良い。


絵付け

道具は普通の絵付けで使うものでシンプルだ。
ソフト感を出したい田崎さんは普通の筆を利用している。
上にあるのは酸化と還元の色見本。
還元は赤系の発色がよくないので特に注意する。


本焼き

絵の具が乾燥したら本焼きをする。
ツヤを出したい場合は透明釉をかける。
逆にマット感を出したいのであればそのまま本焼きすること。


若い頃はSFの同好会の会長も務めたほどSFが好きで陶板にもよく滲み出ている。


 長野駅から車で10分程すると長野陶芸教室がある。
そこで田崎研治さんは週2回ほど通い作陶している。
作陶と言っても田崎さんが作るのは平べったい陶板ばかり。
茶碗や皿、花器などには目もくれずひたすらに陶板にむかうその姿は長野陶芸教室でも異端児である。
描く絵は主にSFと天国である。
ユーモアがありソフト感のある絵のスタイルは押し付けがましく社会性を出したりするものではなく、頭に浮かんだイメージをそのまま優しく描いたものだ。
あくまで陶板絵は独学でだれに師事するわけでもなかった。
だから知りたいことがまだまだ多いという。
 昨年は個展も開くことができた。
多くの友人や知り合いが訪れ作品も売れた。
もうすっかり病みつきになってしまい今年も5月24日から26日まで個展を開く。
 どこか浮遊感のあるスタイルをこれからもつくり続けていきたいという。